佐藤好彦『デザインの教室 手を動かして学ぶデザイントレーニング』(MdN出版)を読んだ!

佐藤好彦『デザインの教室 手を動かして学ぶデザイントレーニング』(MdN出版)を読んだ!

デザインの教室 手を動かして学ぶデザイントレーニング【電子書籍】[ 佐藤 好彦 ]

価格:2,200円
(2022/5/4 22:55時点)
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デザインをするときに何を考えどう手を動かしていけばいいのかお手本とともに解説してくれている本。

  • 最初に、整列の重要性がしっかりと語られる。直線を使ったデザイン、円を使ったデザイン、斜めのラインを使ったデザインの例を通して、揃えるところは揃えねばならないということを意識させられる。
  • 次に、書体を使ったデザインについて語られる。ボールド体で迫力を出したり、サンセリフ体のあの「ひげ」のない感じを活かして無機質な印象を与えたり。また、イタリックのセリフ書体を使うことでデザインの中に丸みを帯びた曲線と、斜め方向への流れを作り出したり。
  • それから、色を使ったデザインについて語られる。色を色相・明度・彩度で考えること。また、カラーパレットを自分で作る方法についても解説されている。あと、白文字でも黒文字でも可読性の落ちない色を選択することによって、デザインの自由度が高まるといった情報も得られた。
  • そして、余白を活かしたデザインについて語られる。余白は意図的に作ること。余白を作ったことでさみしいデザインになってはいけない、中心として見せたいものが充分に魅力的であってこそ余白が生きてくるといったことが解説された。
  • 次に、文字組について語られる。文章の一行の長さをストロークと呼ぶが、その長さによって可読性が代わってくる。ストロークの短い文字組は雑誌などで多用されており、素早く読むのに適している。ストロークの長い文字組は文庫本で使用されており、じっくり読むのに適している。ストローク・行間・見出し・本文のフォントをどうするかといったことを検討する必要があると分かった。
  • それから、写真を使ったレイアウトについても語られる。写真の上に文字を乗せたり、写真を紙面端で断ち切ったりしたら、写真を大きく使えて紙面のインパクトが増すとわかった。
  • 最後に、グリッドを使ったデザインが登場する。たんに長方形が並んでいる普通のグリッドだけではなく、平行四辺形のグリッドとか、半円のグリッドがでてきて面白かった。載っていたお手本のデザインはかなり斬新だったのだが、それでもグリッドが使われているからなのか、しっかり綺麗にまとまっていて変には見えないことが凄いと思った。

感想をまとめてみると、「よくわかった! でも、何もわからん」という感じ。
というのも、さらっと黙読しただけなので、なんとなく分かった気にはなれたものの理解することはできなかったのである。
正確には、一番最初に載っていた直線を使ったデザインだけはIllustratorで真似しようとした。けれど、この本にあるお手本とは違う文言に差し替えると、なんだか腑に落ちないデザインになってしまった。お手本のレベルが高いぶん、それと同じくらいしっくりくるデザインにできないと思って悩んだ。
この本は、やっぱり、お手本のファイルをIllustratorで編集して、実際に手を動かして悩んでみないと理解できないんだと思う。
なので、これからも、ちょっとずつでもこの本のお手本を観ながら手を動かして、この本に書いてるようなデザイン技術が得られるようにしていきたいなと思った。

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