【要約&感想】『沈黙のWebライティング』よきコンテンツとは何かを知る!

沈黙のWebライティング 読書

前からちょっと気になっていたウェブライティングの本。
積読を消化しよう~っと気軽に読みはじめたけれど、
結果的にすごくタメになりました。

沈黙のWebライティング ーWebマーケッター ボーンの激闘ー アップデート・エディション【電子書籍】[ 松尾 茂起 ]

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(2022/7/10 21:08時点)

↑こちらのリンクは改訂版のものですが、私めおばーどが読んだのは改定前の方です。

記事を書いたり、ネットで発信したりする人にオススメです。

どうすれば読んでもらえる記事・SNSでシェアしてもらえる記事が書けるのか?
それには人の心理について知る必要がありました。

この記事では、『沈黙のWebライティング』の一部分を要約して、どんなことが書いてあったかとかその感想について話します。

あらすじはこんな感じ。

須原で温泉旅館・みやび屋を営む若女将サツキ、そしてその兄弟ムツミ。
あるときサツキは巨大企業タオ・パイ社のトップであるヤン・タオに見初められてしまう。
それ以来、ヤンはみやび屋を、そして須原じゅうの温泉旅館をありとあらゆる手段でつぶそうとしてくるようになった。
そんな折に現れたのがプロのウェブマーケッター「ボーン・片桐」。
思うところがあってサツキ達を応援すると決めたボーンは、2人にコンテンツマーケティングの神髄を伝授する。
サツキ達は、ボーン・片桐は、ボーンの愉快な仲間たちは、須原の温泉地を守ることができるのか?
そしてボーンが探していたチップの秘密があきらかになり――。

検索する人が求めているものを提供する

検索する人が求めているのは、あくまで「情報」。
「このキーワードで検索する人はどんな情報を求めているのか?」を考え、それに沿ったコンテンツを作る。

ユーザーのニーズを知るには、そのキーワードで検索してみること。
検索結果1ページ目を見て、どんな記事が表示されているか? これらの記事に勝てるか? を考えよう。

そしてユーザーへの配慮として以下の点に気をつけよう。

  • 専門知識をわかりやすく解説されているか?
  • 他のページに移動しないですむくらい当該知識について網羅的に書かれているか?
  • 情報の出どころは信頼できる文献や機関か?

USPで選ばれる理由づくり

「他社にはない独自の強み」を考えよう。

USPはUnique Selling Propositionの略で「他社にはない独自の強み」の意味。

たとえばカフェで考えると、おしゃれであるとか美味しいであるとかはどこも売りにしていることなので差別化しづらい。
しかし「バリスタの世界大会で1位を獲ったプロが珈琲を淹れてくれる」とか「抹茶味がする茹でたてほかほかの麺にホイップクリームと小倉あんをかけたとんでもないスパゲティが食べられる」だとどうだろうか。

そうしたユニークなカフェは人に紹介しやすいし、覚えてもらいやすいのではなかろうか?

USPは以下の条件をみたすものにする。

  • 競合に真似されにくいこと
  • 競合と同じステージで戦わなくてすむこと

記事は「見やすさ」と「論理性」にこだわる

情報あふれる現代。
すべてをいちいち読んでいたら脳の処理が追いつかない。

人がコンテンツを読む際は以下の2ステップをたどります。

  1. ぱっと見て、よさそうなコンテンツだなと思う
  2. それを実際にちゃんと読んでみて、論理的に理解しようとする

この「ぱっと見てよさそうだと思」ってもらうためには、記事を読みやすくすること、見た目をきれいに整えておくことが必要です。
見出し小見出しを活用したり、改行に気を配ったり、画像を入れたり、推敲したり等々……。

人間で例えると、身だしなみといったところでしょうか?

この「ぱっと見の印象」でよさそうに思ってもらえなければ、どれだけいいことを書いていても記事を読んでもらえません。

しかし、この「ぱっと見フィルター」を通過したとて2ステップ目で「論理的に理解できない」と判断されたらやはり読んでもらえません。

2ステップ目をクリアするには、読み手のわからない言葉を使わない相手が何に対して疑問を持っているのかを察してそれに先回りして答える文章を入れる、といった配慮が必要です。

SNSでシェアされやすくする

人は目的をもってコンテンツをシェアします。

「かっこいい(かわいい、おしゃれなetc)コンテンツをシェアする人だな」と思ってもらいたかったり、
シェアしたコンテンツに対して意見を述べることで自分の考えを表明したかったり……。

思わずシェアしたくなるようなコンテンツにする! を意識するとよいでしょう。

取材記事を成功させるために

作中、サツキ&ムツミはボーン達の力を借りてオウンドメディアを立ち上げます。
そのオウンドメディアで取材記事をつくることになったのですが、外部から召喚したライターのあげてきた記事が思っていたのと違って――。

たとえば、カフェを取材しにいってオーナーさんにインタビューしている最中、ライターさんが「私が大好きな珈琲豆ランキング10!」について語りだしたらどうでしょうか?
そして、その結果そのインタビューでオーナーさんがほとんど何も話せなかったりしたら。

ここまで極端なことは少ないかもしれませんが、
ライターさんにも適材適所があります。

また、取材には「準備」と「取材力」の2つが必要です。
相手のことを事前にしっかり調べておくであるとか、そのほか諸々気をつけておいた方がよいことがあります。
ようするに、相手に気持ちよく取材を受けてもらうということなんだとおもいます。

最後に

コンテンツマーケティングのことが、こんなにわかりやすく実用的にまとめられた本ってすごいです。

バトル・マッスル・人情味の3拍子揃ったストーリーで、かっぱえびせんのようにノンストップで読めました。
各章は物語パートのあとに知識まとめがくるようになっており、
物語→知識→物語→知識…と、それこそ脳に負担をかけず自然に知識を得られるようになっています。

これからも読み返して記事作成の糧にしようと思える本でした。

今年(2022年)の4月にはアップデート・エディション(改訂版)も出版されています。
こちらでは新しい記事がいくつか追加されています。
今から買う人はそちらを選んでもいいかもしれません。

おしまい。

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